なのはなユニオンニュース

2025年2月27日 No.316号

更新

2025春闘 がんばろう!

2月14日、全国ユニオン2025春闘開始集会が行われた。なのはなからは6名が参加し、春闘の柱として
①高年法「Q&A1-5」の削除と成田空港裁判勝利、②カスタマーハラスメント問題、
③スキマバイト問題
などを社会的問題として発信するとした。そしてオリエンタルランドユニオンと一人春闘に取り組むロイヤルの仲間が今春闘の要求と取り組む決意を述べた。


なのはなユニオン 2025春闘

■春闘方針

  1. 2024春闘を上回る賃上げを獲得!
  2. 8時間働いて生活できる賃金を獲得!
  3. どこでも誰でも時給1500円以上を実現!
  4. 雇用形態間などの格差是正、とりわけ職務非関連の格差是正を推進!
  5. 解雇・雇止め反対!
  6. 社会的課題を取り組み、発信!
    ⑴ 高年法「Q&A1-5」の削除と成田国際空港裁判の勝利
    ⑵ オリエンタルランドにおけるカスタマーハラスメント問題
    ⑶ スキマバイト問題を全国ユニオンと共に
  7. 支部&一人春闘を全力で取り組む!
  8. 組合員を拡大!

■日 程

  1. 春闘要求を2月中に作成・提出し、交渉を3月・4月に行う。
  2. なのはなユニオン春闘学習・交流集会を3月1日に開催。
  3. 第17回ちばキャラバン「今すぐ最低時給1500円!今すぐ同一労働同一賃金!」を5月(予定)に取り組む。

猿田弁護士の話は、きっとおもしろい!
春闘を取り組む仲間だけでなく、個別問題を頑張っている仲間も参加するので、わいわい元気が出る話しをしましょう!

【《昭和~平成》:ヴィンテージとレトロ、その狭間の中で】第20話

《交通事故に得はなし》
しかし被害者には損しかない。

 先般の交通事故の後、先方の保険会社から何度も連絡を貰った。此方は3シフト制の勤務だというのにおかまいなし。なので弁護士を立てて私の代理人にした。
 しかし、その代理人を無視し、直接、私に連絡を取り続ける傲慢無礼な保険会社。
 しかも「修理箇所の見分が終わった。修理する」という一方的な通告。
 勿論、私の希望場所とは違う。意義を申し立てると、ならば、代車は「修理期間」中の貸し出しであって「狭義期間」中の利用代金は利用者(私)がもて。
 一方的で身勝手な保険会社の対応に腹が立つ。
 それだけではない。私の弁護士が「ならば3者で修理箇所を確認しよう」と提案したが、無視。結局、私の留守録に「修理が終わって工場にある。折り返し連絡ください」と。
 何だと? 勝手に修理しただと? 弁護士を通じて先方に確認。
 すると「誤報」だったという。誤報!?
 保険会社が嘘? 虚偽の発言で私に揺さぶりを掛ける。まるで昭和のヤクザ。これでは被害者がどちらか分からない。
 折角、鴨委員長に、全てが終わったら共済の手続きもしたほうが、という有益なアドヴァイスを頂いたが、その前に私は気が狂いそうだ。今日も夜勤を早退し、心療内科へ。
 診断書『心因性反応』:今回の事故後保険会社の対応に、本人は強いストレスを感じ、恐怖も感じ、憤りがあり、仕事への集中力の低下、動悸、不眠の悪化などの症状がみられる。
 これが私の診断結果だ。 ある人は言う。診断書を貰っても、奴ら(保険会社)はプロなので、(診断書の)因果関係の証明とか難癖をつけるよ?気を付けて、と。
 何に気を付けろ、と言うのだ? こっちはクリスマスイヴに逆走してきた相手加害者に当てられた車両。0対100で此方に非の無い被害者。
 それを相手の保険会社は、さも私が悪者のような扱い。レンタカー会社からの留守録に伝言の無い無言電話。物凄いプレッシャーを感じる。
 ある意味「昔は良かった」と思う。確かにビッグモータースの一件から、随分と厳しくなったというが、被害者が加害者側の対応に満足いかないのは、納得がいかない。
 私は今になって想い出す。池袋で老医師が母親と幼い子供を轢き殺した、あの忌まわしい事故。残された夫。あの事件、単なるアクセルとブレーキを間違えた老人の事故ではない。恐らく力のある元医師を庇う保険会社にも問題があるのではないか。ただですら人の命で儲けている保険会社。だが自動車の任意保険は、もし自分が加害者になってしまったら、の場合に効果を発揮する商品。被害者側には一切の配慮もない。私はいったいどうしたら良いのか。貰い事故には損しかない、と云われている。そんな事が罷り通る世の中って、おかしくないか? 全くふざけている。虐められて自殺した生徒にも非があるみたいな、対応。全身全霊を賭けて許さない、と思っていたが、どうでも良くなった。

それでは皆様、今月も御安全に!

(H・K)


☆☆ おしらせ ☆☆

3月 1日(土)17:00
        18:30
執行委員会 事務所
2025春闘学習&交流会 3階
3月 5日(水)2025キャラバン実行委員会
3月 7日(金)関西生コン国賠裁判・証人尋問(検察側)
10~17時 東京地裁101号
3月 8日(土)さよなら原発全国集会
代々木公園 ※JR原宿・鳥居13時集合
3月13日(木)14:30厚生労働省交渉 衆議院会館第一
地下15会議室 ※集合13:30
3月18日(火)16:00首都圏幹事会
3月27日(木)13:10成田空港裁判判決
東京地裁510号室

なのはなトーク


白人労働者と移民労働者の分断と対立をあおるアメリカ大統領トランプ

 アメリカ大統領トランプはメキシコとカナダにたいして課すと脅していた25%の関税の発動を一ヶ月延期すると表明した。メキシコとカナダがこの脅しに屈したからだ。他方で、中国にたいしてトランプ政権は、就任前から言っていたとおり10%の関税上乗せを強行した。中国はこれに反発してアメリカから輸入する石炭や液化天然ガスに15%、原油や農業機械、大型自動車に10%の追加の関税をかけた。激しい‶貿易戦争〟をアメリカと中国は、しかけている。

 これは、私たち労働者にとって、どういう問題なのか?

 これを考えないといけない、と思う。というのも、新聞・テレビなどジャーナリズムは日本がトランプから追加の関税をかけられると、日本が被害にあい損害を被るから、日本がアメリカへ最大の投資をしている国だと説明して友好関係をもつべきだと、盛んに宣伝している。けれども、こんな問題の仕方にごまかされてはいけない。

 トランプはアメリカの製造業を中心とする財界が中国に完全に敗北しているから(鉄鋼産業の没落が典型だ)、アメリカの大企業の利害をまもるために、米国第一という排外主義的ナショナリズムをあおりたてているのである。関税によって物価が上がり、アメリカの労働者は生活苦にますますつきおとされるのだ。これは大企業の利害をまもり、そのつけを労働者にまわすものである。日本もまた、日本が損をするなどということではない。日本の自動車産業をはじめ大企業が利潤を減じてしまうと危機感をもっているのであって、あたかも日本の労働者もまた日本国家の一員として危機なのだというように煽り立てられているが、これは日本の財界による排外主義的なナショナリズムのあおりたてなのだ。

 私達日本の労働者もアメリカの労働者も、企業にこき使われ、搾取され、首切りにもあっている。忘れてはならない。いま、アメリカ大統領トランプは、米国を食い物にしているのが中国やその他の国だと、外に敵をこしらえて労働者に排外主義をあおっている。しかも、内に向かっては、不法移民がながれこみ、白人労働者の職をうばっている、というような宣伝をやり、白人労働者と移民労働者との間に排斥感情をかきたて分断と対立を煽り立てている。これは、失業や生活苦につきおとされている労働者の怒りや反発が財界や政府に向かうことをおそれているからである。だから、労働者が団結することをおそれ、互いに反目を煽り立てているという排斥主義的な策動なのである。労働者は恐怖心や敵愾心をかきたてられている。だが、このトランプの狙いを見ぬこう、そして日本の労働者もまた排外主義的なナショナリズムに飲み込まれるのではなく、国際的に労働者は団結していこう、と呼び掛けたい。インターナショナリズムこそが労働者の立つべき立場だ、と私はつよくおもう。  

(井藤)