11月28・29・30日
連続アクション

11月28日 厚生労働省交渉
衆議院第一会館

11月30日 春闘セミナー
「労働基準関係法研究会」がめざす社会
講師 中野麻実弁護士

11月29日 全国ユニオンアクション
10時
OLC本社前(なのはなユニオン)原告B復職問題
13時
アマゾン本社前(東京ユニオン)配達員過重労働問題
15時 大西学園(プレカリアートユニオン)
最賃以下の労働条件問題
11・29全国ユニオンACTION

11月の最終週の金曜日に全国ユニオンACTIONが行われた。午前10時にJR舞浜駅改札前に全国ユニオンに同所属の都内のユニオンの仲間たちと共に集合し、原告Bの復職後の「見極め問題」を要請のた
め、オリエンタルランド本社前で抗議活動を行った。なのはなユニオンからは前回よりも参加者が少し増え、計7名が参加した。原告Bが元職に戻るためのトレーニング時に受けたセクハラやこれまで受けて来た2回の見極めが満点でないといけないという不合理な要求によるもので不合格であった問題に対し、トレーニング環境の改善と復職の実現を速やかに行うよう力強く訴えた。他のユニオンのメンバーにも以前にオリエンタルランドで働いていたことのある組合員が改善を訴え、説得力ある抗議内容であった。
午後からは13時にJR目黒駅改札前に集合し、同じ全国ユニオンに所属する仲間である東京ユニオンが取り組むアマゾンジャパン本社への抗議活動を二手に分かれて行った。JR目黒駅前では宣伝車を所有する同じく全国ユニオンの仲間であるプレカリアートユニオンが派手に宣伝活動を行い、私たちなのはなユニオンは参加者全員がアマゾンジャパン本社にて抗議活動を行った。アマゾンで従事する配達員もアマゾンジャパンの社員であり、ブラックフライデー等のセール時に配送出来ないほどの荷量を処理するように迫られ、休憩が全く取れないことから荷量を減らすことと誠実に団体交渉に応じるように訴えた。なのはなユニオンからの参加者は減ったものの全体を通して最も多くの組合員が参加する熱量となった。
そして最後に15時にJR武蔵小杉駅改札前に集い、プレカリアートユニオンが取り組んでいる大西学園に用務員の最賃以下の労働条件の改善を訴えた。宣伝車での抗議活動により近隣住民から苦情が出ていると学園側は訴え、警察を呼ぶも事前に道路使用許可も取得していることを警察へ説明し、学園側の抵抗は徒労に終わった。抗議活動を始める前に当該問題を纏めた文書を参加した組合員に配布していた際に大西学園の女子高生4名から声を掛けられ、私たちの活動を説明すると「がんばって下さい」とエールを受け、また文書を下さいと言って、持って帰られた。未来の労働組合員に出会った感覚を受け、まだまだ日本も捨てたものではないと感じられた1日であった。

11月29日
全国ユニオンアクションでのアマゾンへの抗議行動
東京新聞掲載
2024年11月30日
11月28日 厚生労働省交渉
11月28日14時より衆議院第一会館にて、厚生労働省と全国ユニオンとの交渉が行われた。なのはなユニオンからは7名が参加した。
[交渉議題と厚労省の回答及び質疑]
- 休業手当の計算方法について。「労働協約、就業規則又は労働契約により休日と定められている日については、 休業手当を支給する義務は生じない」(昭24・3・22基収4077号)を廃止し、過去3ヶ月の賃金を歴日数で割って算出した平均賃金の6割が就業日についてのみ支払うことを定めている休業手当について、就業日ではなく暦日での支給に改めることを求めた。厚労省はすぐに変えることはできないが、国会でも同じ指摘を受けているので問題意識はあると回答。
- 労働者性の判断について。ギグワーカーなどを労働基準法上の労働者とする方向で拡大するよう見直すことを求めた。具体例として、労働災害に認定された労働者に対して残業代が支払われない、有給休暇が取れないなどの実態の改善を求めた。
- インターネット上のプラットフォーム(紹介会社)がごく短時間の仕事の紹介を行う「スキマバイト」が拡大。その中で、●労働条件の明示が紹介会社からしか行われていないため、出勤時の事故が通勤災害とならない、●当日の仕事のキャンセルの賃金保証がされない、などの問題が発生。組合は紹介会社が労働条件を明示して、求職者が合意した時点をもって紹介先企業と労働者の労働契約が締結されたものとすること。また、雇用の劣化を招きかねない「スキマバイト」について調査し、歯止めをかける取り組みを求めた。
- 労働基準監督署の労基法違反に関する対応について (1)労基法違反の申告者に対して、是正勧告書、指導書を明示すること。(2)労働基準法違反について、申告者が民事訴訟を行った場合でも早期に労基法違反を是正させるための是正勧告、検察庁への書類送検を行うことを求めた。(3)残業手当に関する労基法違反について、是正しない使用者を労基署が検察庁に書類送検しても、検察庁は起訴をしないとなっているので、労基署の是正勧告が無意味化し、残業手当の不払いをする違法企業が蔓延している。厚生労働省として、法務省に法令遵守の徹底を要請することを求めた。
- 「経産省トイレ事件」最高裁判決で使用制限が違法であるとの判断が示されたが1年以上経った現在も現場で是正されないことについて、最高裁判決を基にトランスジェンダーのトイレ使用について、普段の性にあわせたトイレ使用が妨げられないように配慮することの啓発を求めた。
- 処遇改善加算を除くと最低賃金を下回る介護事業所がある。「介護職員等処遇改善加算等に関するQ&A 問1-6」 で「…最低賃金を満たした上で、賃金の引上げを行っていただくことが望ましい」となっているところを「…最低賃金を満たした上で、賃金の引上げを行うべきものである」などと変更することを求める。厚労省は「望ましい」は変更すると回答。
- 高年齢者雇用安定法について (1)60歳再雇用時の労働条件について、会社が職務内容や労働条件を任意で決めることができることを就業規則に定め、再雇用者本人に再雇用を断念させるため所定労働日数・時間、賃金を大幅に減少させた労働条件を提案する事例が発生している。
①会社が再雇用者本人の意に反して任意で決定できる規定については、法律の趣旨を逸脱して違法であることを周知・徹底する。
②①を前提にしたうえで再雇用制度は労働基準法89条3号の「退職に関する事項」 に該当し、不適切な運用については指導を徹底すること
③「高年齢者雇用安定法Q&A Q1-5」が、60歳以降の定年再雇用時の労働条件を悪化させる要因になっているので、迅速に削除または変更することを求めた。厚労省は①②についてはQ&Aに盛り込む形で基本的に見直す。③については今年度末に削除、または別物に変える。そのために労使団体に意見を聞きながら進めると回答。
これまで厚労省と交渉を重ねてきたQ&A問題が2025年3月を目途に動き出した。
11・30 春闘セミナー

11月30日に全国ユニオン主催の春闘セミナーが新宿で催された。冒頭鈴木全国ユニオン会長が25春闘に向けてのご挨拶があった。セミナーは2部構成で行われ、前半の講師は中野麻実弁護士で、題目は「労働基準関係法制研究会報告(たたき台)と労働/仕事の未来」であった。
中野弁護士は、全ての働く人が心身の健康を維持しながら幸せに働き続けられる社会を目指す目標と働き方の多様な希望に応えられる制度を整備する大切さを訴えられ、現在の日本の貧困の様相や当法制研究会が日本社会全体を十分に見渡せていない実情を痛烈に批判された。併せてユニオンや労働組合が弱くなって来ていることも指摘され、労働者が心身共に健康で且つ意見を言えなければならないのではないかとの趣旨の提案もなされた。

また講演の資料の枚数が膨大であったため、駆け足で話され、途中何度も割愛された部分があり、ぜひ続きや詳細を改めて聞きたいと思う。とても興味深く面白い良い講演であった。
休憩を挟んで後半は、全国ユニオンの関口事務局長より25春闘方針(案)の提案がなされた。
25春闘方針(案)として賃上げ6%以上(額18000円以上)、年間一時金目標6か月(夏3ヵ月・冬3ヵ月)などが提案され、その後、各ユニオンから25春闘に向けた意見などが出された。全国ユニオンとしては、来年1月上旬に正式な春闘方針を決定するとのことで、春闘セミナーは終了した。
なのはなユニオンからは5名が参加した。意義深い春闘セミナーであった。


【《昭和~平成》:ヴィンテージとレトロ、その狭間の中で】第18話
《私の嫌いな日》
果たして誰にもあるのでしょうか、嫌いな日・憂鬱になる日が。

11月号の入稿を前に鴨委員長に確認すると「12月号との合併」とのお話しにて、急遽、話題を変更しました。何故なら、次回のこの会報で皆様とお会いするのは2025年の1月になるからであります。
それにしましても、急に寒くなったかと思えば、季節外れのポカポカ陽気、その繰り返し。異常なほど高血圧の私は体調を壊しそうになって、一日お休みを頂きましたが、皆様、何卒ご自愛くださいませ(嗚呼、そろそろ降圧剤か……)
さて、表題のとおり、私には嫌いな日が年間に2つあります。
その①「誕生日」、その②「クリスマス」がソレです。
どちらもオヤジが再び関係するのですが、私はこの両時期になりますと、酷い記憶が蘇り、何か憂鬱になるのであります。
自分の誕生日がきらいな理由は、夏休みの宿題の提出期限を超える頃に私の誕生日はやってきやがりまして、頭がボコボコになるほどに殴られて、泣きながらの誕生日でした。
そしてクリスマスもまた、冬休みに入った通知表を目の前に、これまたボコボコに殴られながらケーキなど食べられません。
共通するのが「勉強」と「成績」です。
どちらも勉強をしなかった私が悪い、と思われるでしょう。もちろん承知しています。それでも、今でも私は思うのです。『トンビは鷹を産まない』のであり『瓜の蔓に茄子はならぬ』であって『蛙の子は蛙』なのです。
過去に私の周囲にも親になった友人・知人の、子供に対する過大期待を多くみました。その度に思いました。「勿体ないな、この人。その育て方、間違っているよ」と。しかし、親になった事の無い私には何も言う資格はありません。ですが自分の出来ない事(や出来なかった事)を無意識的にも子供に圧しつけている人、多くいました。私の世代?では、その最たる一つが『英会話スクールに通わせる』でしょうか。理由を聞けば多くの親御さんは「国際的な人になって欲しい」からとか、中には「HK(筆者)のように英語が喋れれば海外に行っても不自由しない」という人もありました。
理由はともあれ、外国語は、当人が必要に迫られれば自ずと習得するのです。未だ言葉を話せぬ乳児が必死に親に何かを迫るように、言葉の通じない所で何かを得る為には、必然的に言葉を覚えざるを得ないのです。果たして、そうやって強制的に習わせされた子供たちの、いったい何割がネイティヴに近い外国語を話せるのでしょうか?
まあ、とはいえ、多くの皆様にとりまして、誕生日のプレゼントやクリスマス・プレゼントに想い出があろうかと思います。そして日本人の伝統的な正月の「お年玉」もまた、子供たちがワクワクする事でしょう。そんな良い行事としての一日を、どうか多くの人が楽しめますよう。こんな私が言っても効力がありませんが……
『メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!』それでは良い年越しと、御安全を!
(H・K)
☆☆ おしらせ ☆☆
【2024年】 12月12日(木)14:00 | OLC大川高裁 817号室 |
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12月17日(火)16:00 | 首都圏幹事会 |
12月21日(土)17:00 18:30 | 執行委員会 望年会 |
【2025年】 1月 8日(水) | 全国ユニオン旗開き IKE Biz |

なのはなトーク

仕事で怪我
9月中旬終業10分前、いつものように配達後のトラック庫内から冷蔵用の保冷剤(プラスチック製コンテナ入り、総重量10kg弱)をドーリー(滑車の付いた枠付きの台)に移動する際、慌てていたのか何故かドーリーの枠の空間に足を入れて、加えて足が上がっていなかったのかそれに引っ掛けてしまい、コンテナを持った状態でコケました。当初、右足の裂傷の方が酷いと思ったので、それに気を取られ応急処置をして何とか運転して帰宅。直後は大丈夫と思ったのですが、靴下を脱ぐと左足の甲は腐ったかの如く黒ずみ、翌日から痛みが酷くなってきたので労災で医者に行くと案の定、甲の立法骨という部位が剥離骨折とのこと。右足はドーリーの枠でぶつけて切ってしまったのか脛が血だらけ。その上、トースターで切り餅を焼いたかのように腫れ上がっていました(幸い骨折はしていません)。暫く出血止まらずその後も血が滲んだ状態で、完全に止まったのは4日後でした。
何がつらかったと言えば、今年は9月に入っても涼しくならず、作業で体中汗ドロドロの状態で初日、入浴出来なかった事、その後の入浴での不便さですね。骨折は幸い軽く、専用サポーターでの固定で済みましたのでベルクロを外して入浴出来ますが、右足は傷が塞がるまで市のゴミ袋を被せて100均のベルクロ付きバンドでなるべく湯が浸入しないように袋を閉じるように巻いて固定、足を上げて入浴しました。足を上げるほど浴槽内でツルツルとお尻が滑るのでそうならないよう体勢を維持するのが大変で、袋を外すまでは入浴してもかえって疲れがたまるような気がしました。

通院から2週間後。状態確認の為、再度通院すると骨折が完治との診断。担当医も「もう直ったの」という表情をしていました。
ここからリハビリを開始。2週間後、そのプログラムも終了。完全回復とはいきませんが「小走り」位の運動ならOK、というお墨付きを医者から貰い現在に至ります。
話を聞くと今の仕事、他センターでも同様の労災が多発しており、週3日・2h/日(2hは超えるな)の契約の割に「超超・労働強化」な仕事だとつくづく痛感しました。
当原稿がなのはなニュースに載る頃には、この会社とも“おさらば”してるかな?
(清水)
