なのはなユニオンニュース

2025年4月28日 No.318号

更新

なのはなユニオン

2025春闘、要求前進

3月14日ロイヤル“一人春闘”、3月15日高滝カントリー支部、3月25日首都高KRMユニオン、3月31日オリエンタルランドユニオン、4月3日アッカインターナショナル“一人春闘”、4月16日富士そば労働組合、等々春闘交渉が3月から開始された。

結果、一人春闘を闘ったロイヤルは最大の要求目標であった「配転後の労働時間の変更なし」を勝ち取った。高滝カントリー支部は昨年10000円基本給アップに続いて今年も7000円アップ。首都高KRMユニオンは10000円アップ。オリエンタルランドユニオンは交渉ではゼロ回答であったが、カスタマーハラスメント問題を会社が「基本方針」を公表したことで一歩前進した。初の“一人春闘”であったアッカインターナショナルは、最大の要求目標であった今夏の暑さ対策は進まなかったが、生休取得の周知など交渉したことによる前進はほんの少しだが、あった。どの交渉も結果の有無に関わらず、やってよかったといえる。

社会的課題として取り組んできた「高年法「Q&A1-5」の削除」は4月1日にガイドラインが改正され「削除」された。オリエンタルランドにおけるカスタマーハラスメント問題は一歩前進した。スキマバイト問題は取り組みを開始した。

春 闘 方 針

2024春闘を上回る賃上げを獲得!
どこでも誰でも時給1500円以上を実現!
雇用形態間などの格差是正、とりわけ職務非関連の格差是正を推進!
解雇・雇止め反対!
社会的課題を取り組み、発信!
<高年法「Q&A1-5」の削除と成田国際空港裁判の勝利、オリエンタルランドにおけるカスタマーハラスメント問題、スキマバイト問題を広げる、
支部&一人春闘を全力で取り組む!
組合員拡大!


2025 なのはなユニオン春闘

支部春闘

高滝カントリー支部

3月15日14時から、会社側2人(社長と支配人)、組合側4人(本部3人と支部長)の参加で交渉が行われた。

会社は冒頭、現在キャディが13名になりキャディ不足が深刻になっている。キャディ付きをのぞむ客が多いので、現在、キャディたちには負担をかけていると思うと述べる。続いて、決算、売上高推移、キャディ付比率、正社員キャディ(13名)のラウンド数などについて説明を行い、組合からの要求について回答した。

①組合の要求「現在の基本給83000円を2000円引き上げて85000円とする。」について、会社は7000円アップし基本給を90000円とすると回答。
会社は、客がプレイフィ払っても満足というゴルフ場をめざしたいが、キャディ付を望む客の要望に応えられていない現状がある。現キャディは会社のめざす方向に見合った能力を発揮してくれているので大事にしたい。また基本給を上げないと若い人が集まらないので、基本給の底上げに原資をもっていきたい。

②組合の要求「一時金の支給内容 勤続年数×1000円(ただし35年以上は一律35年とする)のただし以降を削除して勤続年数×1000円に変更する」について、会社は応じられないと回答。

③組合の要求「就業規則に定められている退職金の規定を事務職と同じに改定する。」について、会社は給与体系や就業体系が事務職と異なり別途各種手当を支給しているので応じられないと回答。

組合は、キャディ13人中12人が勤続14年以上という実態を踏まえて、退職金の上限を変えられないならば、●「退職手当の算定基礎額は退職時の基本給の37.4%とする。」の37.4%を変更する、●「上限14年」の14年を少しづつでもあげていくなどを求めたが、会社は「直近は限られた原資をベースアップに使いたい。そうすることで退職金の額も少しづつだが上がる。組合の要求に間接的には応えることになると思う。」と返答。
組合は、昨年の10000円アップに引き続く基本給アップということで妥結した。

首都高KRMユニオン

3月25日に交渉。会社側(社長・弁護士他2名)と組合側(本部3名・支部2名)の参加で行われた。

組合の要求「賃金の6%アップ」に対して、会社は①正社員については一律で基本給を1万円アップする。②アルバイトは昨年300円アップしたので今年はしないと回答。

組合の要求「清掃班の就業時間は現在7時間である。8時間にして完全週休2日制にしてほしい。」について、会社は「清掃班に10年前から週休2日にしても仕事が竣工できるのであれば、週休2日にしてかまわないと説明してきている。8月1日から新工期になる。その作業量がどの程度なのかは不明なので、この場で週休2日にするという返答はできないが、週休2日にして安全に作業水準を下げる事なく仕事が回る形を作ってもらえれば、8月1日から週休2日にすることは望ましい。」と回答。

その他、会社から「退職者が多いので働きやすい職場環境を作り、定着できる現場を構築したいと考えている。教育システム等含めて自発的に現場からの提案をいただきたい。」との求めがあり、組合は「協力する。」と返答した。また、組合員Tが病気休職に入っている件で、組合は会社に雇用の継続を求めた。会社は「雇用の継続は心配ないと本人に伝えてある。」と返答した。

オリエンタルランドユニオン

3月31日に会社側3名と組合側4名とで交渉が行われた。

組合の要求は、「賃金、労働災害、私傷病、ハラスメント、パフォーマンステーマ・スキル指導確認書問題、無期転換問題、準社員就業規則第56条第1項第3号の削除、ディズニールック、個別問題(原告Bの元職であるキャラクター出演者への復職問題の解決、舞浜リゾートラインでの残業代未払とパワハラ問題の解決)」など10項目・26要求という多岐にわたるものであった。会社の回答は今春闘もゼロ回答であった。

組合はハラスメントについて、会社に「①全従業員に対しハラスメント防止を周知徹底する。②カスタマーハラスメントに対する会社方針を明確化して周知・啓発を行う。③ゲストからのクレームに対して、一方的にキャストの対応を問題として指導確認書を書かせない。④名札を付ける・付けないは自由にする。」を求めた。特にカスタマーハラスメントは社会的問題となっていて、条例化する自治体なども出ているので、夢の国であっても対応すべきだと会社に求めた。

会社は、すでに予約する際の誓約書などに注意事項として記載してあるのでゲストへの対応はしていると返答。組合は、もっと具体的にわかりやすくカスタマーハラスメントに対する会社方針を出すべきであると求めた。

交渉の場ではゼロ回答であったが、交渉後4月18日、会社は「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を発表した。交渉の成果だと思いたい。

富士そば労働組合

4月16日、会社側3名と組合側5名(本部3名・支部2名)とでZOOMによる春闘交渉が行われた。
組合は、①正社員もパート・アルバイトも一律3%の賃金の引上げ、②パート・アルバイトの賞与の検討、③有給休暇について、有給休暇を取得することができるようヘルプ要員の確保と給与明細に残有休日数の明記、④勤務終了から次の勤務まで最低12時間あける、⑤主任の固定残業時間45時間を30時間にする、⑥主任と店長候補との賃金格差5万円を縮小する、⑦昇格基準を明確にすることを求めた。

①について、会社は2023年に8%上げた。主任で言えば15.4%アップであった。会社は数年間前倒しでの賃上げを考えているので、今春闘はしないと回答。数年とは何年間のことか、次はいつなのかという組合の問いには、「具体的には考えていない、次回がいつなのかは想定していない。」と返答。

②賞与について、増額は難しいが検討すると返答。

③有給休暇のヘルプ要員は店舗ごとに対応。人員が充足すれば必要ないし、欠員ならば欠員をうめるということで、要員として別途置くことは考えていない。休暇を取りたいと言って拒否されたというのであれば問題である、と返答。

残有給休暇の給与明細への記載については、今年の4月にシステムを変えたが、ペーパーレスのためであって残有給休暇の記載のためではない。残有給休暇数については店長が教えると返答。昨年の春闘交渉でシステム変更の際に検討ということだったので、期待したがダメであった。

会社の回答は昨年に続き、概ねゼロ回答であった。

1人春闘

ロイヤル

組合員Mは2017年から“一人春闘”を開始。今年も3月14日に会社側3名(工場長他2名)と組合側4名(本部3名・組合員M)で、会社の会議室にて交渉が行われた。交渉時間は今年も労働時間として扱われた。

要求は以下のとおり。

①時給を1500円にする。
②有給休暇の賃金支払いと一時金について格差是正。

項目正社員パート無期転換後
有給休暇の賃金支払い通常の賃金平均賃金通常の賃金
一時金夏・冬あり正社員と同割合

③交通機関のトラブルなどで「遅延証明」が出た場合、賃金カットはしない。
④就労していた部署の生産終了に伴う配置転換について、労働時間「9時―18時」(8時間)とする。
⑤食堂の小鉢(1ケ70円)の量を少なめにして、「1ケ50円」にして個数を増やす。
⑥食堂は2人席なのにイスを持って割って入って3人席になることがあることの注意。
⑦ロッカー前に水色のパーテンションがおかれているのでそこで着替えする人がいることの注意、
⑧工場の築年数が42年を経過していることでの老朽化の対策についての説明。

今春闘の最大要求は上記④であった。会社から提示された配転先は同じ工場内で業務内容などは問題ないが、労働時間が「9時―17時」(7時間)のところで、労働時間が今までより1時間短縮になる。組合員Mはパートで時給なので月約3万円減が想定される。組合員Mはこの不利益変更は納得いかないということで、今まで通りの労働時間を勝ち取ることをめざす。結果、変更なしの回答。会社としては業務量が多いところなので、1時間でも長く働いてもらいたいとのことであった。

交渉後、要求⑥⑦について、会社は注意書きを張り出す、パテーションをなくすなど速やかに対応。

組合員Mは今春闘も一歩前進でき、よかったと妥結。

アッカインターナショナル

パートで働く組合員Eは、上記組合員Mの“一人春闘”に刺激され、今年は私も、と初の“一人春闘”に取り組む。

①時給(1200円)の50円アップを要求したが、会社は勤続年数ではなく役職が上がると時給がアップする評価制度なのでサブリーダーにならないと50円アップはないと回答。

②評価制度について、組合は●評価制度の内容と活用の説明、●時給アップへの反映を要求。会社は今年の4月から実施した昇給制度を説明。上長2名による総合評価点が「4以上」が昇級の基準で、今回はその基準に届かないので昇級はないと回答。

③生理休暇について、組合は就業規則に則って取得できることの周知と時間単位(半日など)での取得を求めた。会社は周知している、また時間単位での取得は可能であると回答。しかし組合が求めた生理休暇で休んだ日の賃金補償については、正社員も無休なのでできないと回答。組合は、現場で生休の取得を男性の上司には言いにくい。また生休があることを知らないパートが多いという状況なので、会社から全体に取得できることを広げてもらうことを要望。会社は「周知の仕方」について模索すると返答。

④慶弔休暇について、組合はパートへの「慶弔休暇」の有無を問う。会社は、正社員にはあるが、パートにはないと回答。組合は、正社員にあってパートにないとするならば、パート・有期雇用労働法では業務非関連の慶弔休暇については相当な客観的・合理的理由がなければ正社員と同じにしなければならないとなっているということで、有期雇用の就業規則に正社員と同じ慶弔休暇の制定を求める。会社は検討すると回答。

⑤労働環境について、組合は、昨年の夏、首に巻く保冷剤が30分で溶ける程の耐えられない暑さの中で100人超の従業員が熱中症で倒れたり、休む、週5日勤を週2にする、早退等々が続出したので、今夏に向けて会社に熱中症対策を求める。会社は、昨年熱中症の発症はなく、勤務変更及び早退者もいなかったが、今夏に向けてエアコンの設置について調整を図っているが、今夏に間に合わないと返答。
組合は、倉庫内で熱中症になり経口補水液をもらい事務所で休んだが症状が治まらないため業務させられないと早退させられたこと複数回。同じような状況の人が他にもいることを社員にカウントしてもらった数字が先述したものである。産業医面談をした実績もあることから、会社が先述した昨夏の状況に疑問を呈した。その上で組合は、エアコンの設置が来年になるということで、今年の個別対策を会社に問う。
会社は、スポットクーラーの台数の増加を検討中であると返答。組合は、スポットクーラーは一部の人への対策にはなるが、動かないとできない業務なので個々人への対策(●身体につける扇風機(ミニ)、●風が出るベスト、●手首や首に巻く保冷剤など)を強く求める。

⑥避難訓練について、組合は、全従業員を対象とする避難訓練の実施、避難経路の張り出しを要求。会社は、避難経路は出入口にすでに張り出してあると返答。組合は経路図だけでは、いざというときに動けないので、年1回の避難訓練の実施を求める。会社は経路図をわかりやすく工夫すると返答。

⑦シャトルバスについて、組合は、電車を下車してから会社まで「バス・20分+徒歩20分」という距離があるので要求したが、会社はできないと回答。組合は、同じ建物内の別会社が運航しているシャトルバスへの乗車はできないのか問うたが、会社は依頼したが断られた。自社だけでは費用がかかりすぎて実現できないと返答。

⑧近くにコンビニ等がないので、組合は昼食について●事務所内のミニ売店で惣菜を扱うこと、●希望者に仕出し弁当を扱うことを要求。会社は弁当をという要望があるので業者に打診した。弁当を頼む数によるということなので実現の可能性はあると回答。第一回目の交渉。夏場の労働環境の改善がメーンであったが進まず。今年も暑さで熱中症で倒れたり、退職者が続出することを懸念して交渉は終了。交渉直後に生休取得についての張り紙が掲示されたことは交渉の成果かな⁈ と報告あり。


OLC 最高裁判決「棄却」

最高裁が棄却された事を知ったのは、ネットニュースが流れたかなり後でした。本人も代理人弁護士も知らない状態で、しばらく経ってから友人から知らされたという予想外の終わり方でした。
棄却は残念でしたが、この7年間、頭の中に常に裁判がチラついていたり、先の予定を立てることに躊躇があったり、いつ動きがあるのか不明な状態で過ごす毎日がストレスだったようで、終結した今は気持ちがスッキリしています。
録音も撮影も禁止、スマホも持っていけない楽屋内では、私の持っていた証拠というのは飲み会の録音や病院のカルテ等、職場外でのものが多く、証拠としては本当に少なかったと思います。そんな中でも千葉地裁では同僚の証言や現場の状況を理解し、勝訴判決を下して頂き、裁判官の皆様には本当に感謝します。しかし、高裁では審議も一切無く逆転敗訴になってしまい、理由も分からず悔しさが残る結果となりましたが、証拠のみでの判決だとしたら、弱い立場である労働者が自分を守るためにはどうすれば良いか、証拠の重要性を考えるきっかけになり、自身の経験を元にパワハラ相談に来る人への手助けが出来るようになりました。

初めて私が労働組合に相談に伺った際は、全てを守秘義務と思い込まされ、自分の名前も職業も明かすことが出来ない状態でした。そんな状態から訴訟を起こし「キャラクターの中に人はいない」と世間からの冷やかしを沢山浴びました。本人が裁判まで起こしたにも関わらず存在自体を否定されることはダメージが大きく、二重に傷付く時もありました。しかし、思い返せば過去の自分も同じく職業の存在を否定し、心に鍵を掛けることで問題から目を背けていたのだと反省しました。このような言葉に左右されることで現場では助けを求められない状態になっているんだと感じ、改めてゲストの夢を守る事とキャストの労働環境を改善することは別問題と考えをチェンジすることが出来ました。
「安心して働ける職場にしたい」その強い思いで、負け戦でも表に出ることに意味があると決心した裁判。私が裁判を始めてから、オリエンタルランド・ユニオンにはキャストからの相談が増えました。ゲストの夢や魔法を盾に黙るしかない結界を破り、泣き寝入りせずに声を上げやすくなった地盤を作れたと感じています。同僚からも多くの感謝の言葉を頂きました。職場環境を変える意味のある裁判だったと自惚れています。
「キャストなんだから」「好きで働いてるんだろ」私がディズニーファンの方に毎日のように言われていた言葉です。しかし、私は一人のディズニーファンとして、キャストの労働環境が良くなる事が本当の夢と魔法の王国だと思っています。仕事を続けたのに耐えられずに辞める人が一人でも減れば良いなと願っています。
長年ご支援頂いた皆様のご期待に添える結果報告が出来ずに申し訳ありません。
過去のパワハラ問題については終結しましたが、現在行われている問題ではまだまだ闘いが続いています。
引き続きご支援の程よろしくお願い致します。

2025年3月22日 原告B


成田空港裁判 東京地裁敗訴

2023年12月に「成田空港株式会社の再雇用制度は高齢者雇用安定法と労働契約法に反する。」と提訴した裁判の判決が3月27日、東京地裁にて下された。敗訴であった。

裁判官は、高年法9条は安定した雇用の確保が目的で、「安定した雇用の確保」に反しなければ、事業主が定めることに委ねる趣旨と解される。そして、成田空港株式会社の再雇用制度について、定年後の高齢者雇用は事業主に相応な負担を生じさせるものなので、事業主が65歳までの雇用継続を前提に定年前の一定の時期から労働条件を低下させることは不合理とは言えない。また、会社内の労働組合が承諾した再雇用制度であるので、65歳までの雇用継続を希望する労働者にとって、再雇用制度の内容(退職金の支払い時期、賃金・一時金の減額など)は選択しがたい不合理なものとはいえない。ゆえに、高年法9条の目的「安定した雇用の確保」に反しない、とした。

この判決を読んで、判決に何回も出てくる「安定した雇用の確保」とは何なのかと疑問に思った。今回の裁判で、私たちは雇用が継続するだけで安定した雇用と言えるのかと主張した。

その根拠は、厚生労働省のガイドライン「Q&A1-5」に則って作られた再雇用制度の実態「58歳~60歳賃金・一時金60%、60歳~63歳賃金・一時金50%、63歳~65歳賃金・一時金40%。退職金は58歳で支払い」は60歳定年を選択した人と、60歳時点ですでに1000万円の差。つまり、60歳から65歳まで雇用は継続するが計算上は年収60万円。これが安定した再雇用制度と言えるのか、と問題を提起した。厚生労働省は、「安定した雇用の確保」を前提とするガイドライン「Q&A1-5」が労働条件の低下に活用されるとするならば、法には違反していないが雇用の安定という趣旨からして誤訳であると、4月のガイドライン改正において「Q&A1-5」「「Q&A1-6」を削除した。この「Q&A1-5」の削除の経緯についても、準備書面で言及したが、一言も触れられていなかった。

このまま終わるわけにはいかないので、高等裁判所に4月9日、控訴した。
これからも裁判が続きます。ご支援をお願いします。

(鴨)

スキマバイト シリーズ②

スキマバイトを始めたきっかけ

スキマバイトを始めたきっかけは、現在、会社都合での休業中で、いつから勤務開始になるか分からず、他の仕事を探すにしても労働日数も契約期間も未定の為、アルバイトの面接に行っても、採用されない状態でした。休業補償の6割(実質4割)の給料では到底生活できない中、CMで”面接不要・スキマ時間で働ける”というフレーズであるスポットワークの存在を知り、早速アプリをインストールし、毎日違う企業で違う職種を経験しました。
2025年1月23日に行われた調査では、スキマバイトの現在の推計人口は452万人、潜在人口は約3倍となる1431万人と年々利用者が増加。不安定な雇用により、様々な労働問題も起こっています。
私自身も、これまでに200回近くスキマバイトで勤務してきました。その中でさまざまな問題に直面してきましたが、多くの場合、「問題が起きても対処法がわからず、結局泣き寝入りしてしまう」というのが現状です。スキマ時間に気軽に働けるという点は、収入が不安定な生活を送る身としては非常にありがたく、大きな魅力でもあります。ただ、その一方で、雇用先との関係がグレーになりがちなこの働き方には、見過ごせない問題も潜んでいます。そうしたリアルな体験をもとに、スポットワーカーとしての経験談を連載という形で発信していけたらと思っています。

(佐藤)

高齢者雇用安定法「Q&A」改正後(2025年4月1日施行)
※ページの関係で抜粋です。

Q1─1:改正高年齢者雇用安定法においては、事業主が高年齢者雇用確保措置として継続雇用制度を導入する場合には、希望者全員を対象とするものに しなければならないのですか。


A1-1:事業主が高年齢者雇用確保措置として継続雇用制度を導入する場合には、希望者全員を対象とするものにしなければなりません。事業主が制度を適切に運用するためにも、労働者の意思を確認する必要があります。ただし、心身の故障のため業務に堪えられないと認められること、勤務状況が著しく不良で引き続き従業員としての職責を果たし得ないこと等就業規則に定める解雇事由又は退職事由(年齢に係るものを除く。)に該当する場合には、継続雇用しないことができます。 なお、継続雇用しないことについては、客観的に合理的な理由があり、社会通念上相当であることが求められることに留意が必要です。

Q1─3:継続雇用制度を導入していなければ、60歳定年による退職は無効となるのですか。


A1-3:高年齢者雇用安定法は、事業主に定年の引上げ、継続雇用制度の導入等の高年齢者雇用確保措置を講じることを義務付けているものであり、個別の労働者の65歳までの雇用義務を課すものではありません。したがって、ご質問のような退職の場合に、私法上の効力(民事的効力)を発生させるものではないと考えられますが、適切な継続雇用制度の導入等がなされていない事実を把握した場合には、高年齢者雇用安定法違反となりますので、公共職業安定所を通じて実態を調査し、必要に応じて、助言、指導、勧告、企業名の公表を行うこととなります。

Q1─4:継続雇用制度について定年退職者を継続雇用するにあたり、いわゆる嘱託やパートなど従来の労働条件を変更する形で雇用することは可能ですか。1年ごとに雇用契約を更新する形態でもいいのでしょうか。


A1-4:継続雇用後の労働条件については、高年齢者の安定した雇用を確保するという高年齢者雇用安定法の趣旨を踏まえるとともに、雇用に関する各種法令の規定等を遵守した上で、フルタイム、パートタイムなどの労働時間、賃金、待遇などに関して、事業主と労働者の間で十分に話し合い決めることが重要です。なお、「高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針」(平成24年厚生労働省告示第560号)においては、継続雇用制度を導入する場合における継続雇用後の賃金について、継続雇用されている高年齢者の就業の実態、生活の安定等を考慮し、適切なものとなるよう努めることとされています。また、定年に達した後に継続雇用された有期雇用労働者についても、短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律(平成5年法律第 76号)の適用を受けるものであり、これに加えて、「同一労働同一賃金ガイドライン」(「短時間・有期雇用労働者及び派遣労働者に対する不合理な待遇の禁止等に関する指針」(平成30年厚生労働省告示第430号))においては、通常の労働者と定年に達した後に継続雇用された有期雇用労働者との間の賃金の相違について、実際に両者の間に職務の内容、職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情の相違がある場合は、その相違に応じた賃金の相違は許容されますが、当該有期雇用労働者が定年に達した後に継続雇用された者であることのみをもって、直ちに通常の労働者と当該有期雇用労働者との間の待遇の相違が不合理ではないと認められるものではないとされています。このため、継続雇用後の労働条件の決定にあたっては、これらのことに留意する必要があります。また、1年ごとに雇用契約を更新する形態については、高年齢者雇用安定法の趣旨にかんがみれば、年齢みを理由として65歳前に雇用を終了させるような制度は適当ではないと考えられます。 したがって、この場合は、①65歳を下回る上限年齢が設定されていないこと、②65歳までは、原則として契約が更新されること(ただし、客観的に合理的な理由がある場合等(注)は契約を更新しないことは認められます。) が必要であると考えられますが、個別の事例に応じて具体的に判断されることとなります。

Q1─5➡削除 例えば55歳の時点で、 ①従前と同等の労働条件で60歳定年で退職 ②55歳以降の労働件を変更した上で、65歳まで継続して働き続ける のいずれかを労働者本人の自由意思により選択するという制度を導入した場 合、継続雇用制度を導入したということでよいのでしょうか。

Q1─6➡削除 例えば55歳の時点で、 ①従前と同等の労働条件で60歳定年で退職 ②55歳以降の雇用形態を、65歳を上限とする1年更新の有期労働契約に変更し、55歳以降の労働条件を変更した上で、最大65歳まで働き続けるのいずれかを労働者本人の自由意思により選択するという制度を導入した場合、継続雇用制度を導入したということでよいのでしょうか。

【《昭和~平成》:ヴィンテージとレトロ、その狭間の中で】第22話

《トイガン》 日本は銃大国?

日本には多くの外国人が来ているのは既知の事実でありますが、その対応に関係者もまた多くの苦労もありましょう。
ところで日本は「銃器大国」だったのを御存じですか? 
恐らく多くの人は「日本は銃規制の国」だから「銃」は特殊な職種の公務員以外は所持出来ない筈、と思われる事でしょう。
勿論そのとおりなのですが、実際は厳しいテストに合格し免許を取得すれば、狩猟や射撃競技用の銃を所持するとこは出来ます。
しかし今回は、免許の要らない銃のお話しなのです。
そう、日本に来た外国人の多くが驚くカルチャーショックの中に「日本ってこんなに銃が売られているのか!」と驚くと云われているのを御存知ですか? 
それもそうでしょう、日本は銃大国ならぬ『トイガン大国』だったのです。
(その『トイガン』には幾つかの種類があるのですが、今回ここでは割愛させて頂きます)
全国どこにでもあると言っても過言ではないトイガン店には、大小様々な種類のトイガンが陳列され、銃大国の欧米から来た人が一見すると、実銃ショップと間違う程と云われているのです。
実際「サバゲー」こと『サバイバル・ゲーム』が一般と人に認知されて久しく、今では多くの女性も参加しております。
中でもここ千葉県は、何を隠そう関係者からは『サバイバル・ゲームの聖地』と呼ばれているほど、多くのサバイバル・ゲーム専用地『=サバゲ・フィールド』が存在するのです。それも1つや2つではないですし、またその大きさも、日本最大という場所も存在するのです。
週末になると、耳をすませば、何所からともなく微かな電動ガンの連射音が聞こえ、平和な日本の日常生活の片隅で、熱いバトルが繰り広げられているわけであります。
『建築関係のお兄さん』対『OLさん』の模擬戦闘や、年齢別の対戦もあるそうで。
かくいう筆者も、その昔はBB弾を発射するトイガンでの戦争ゴッコに夢中だった頃があります。
実はこういったトイガン、国によっては厳しく規制されているところもあるのです。意外に思うかもわかりませんが、実銃を所持できる国が多いのです。また、当然ですが戦争地域では間違っても扱えません。持っているだけで戦闘員とみなされてしまいます。
故に、観光や仕事で来日し、そのようなトイガンを見た外国人の多くは、自国に持ち帰れない場合が多いのです。そうでなくとも空港の検査で、確実に見られますから、それは・それは、面倒な事になる可能性が高いのですが。
その意味で、日本は平和で健全な国なのだな、と改めて思う今日・この頃、であります。

それでは皆様、今月も御安全に! (H・K)


☆☆ おしらせ ☆☆

5月 1日(木)全国ユニオンメーデー
※10時 JR新宿駅・南口に集合
10:00JR新宿駅南口➡11:30有楽町マリオン前➡12:30J水道橋東口➡14:00市ヶ谷交流会(中華料理店・会費自己負担2000円)
5月 3日(土)憲法大集会
※12時 国際展示場改札集合。
5月10日(土)ちばキャラバン
※9時45分 JR柏駅・東口集合
5月22日(木)全国ユニオンアクション
5月24日(土)13:00派遣ネット総会&シンポジウム
「スキマバイト問題」
四ツ谷TKP会議室
5月24日(土)18:00執行委員会

なのはなトーク


広 島 行

桜が満開の某日、広島に行ってきました。

向かった先は大久野島という、第二次世界大戦中に毒ガス製造工場があり、地図から消された島です。しかし、今では「うさぎの島」と言われ野生のうさぎが繁殖し、至る所に可愛らしいうさぎが沢山います。現在も毒ガス貯蔵庫跡などの遺跡が残っている悲しい歴史と、可愛らしいうさぎが共存するとても不思議な空間でした。

その後は原爆ドームや平和資料館を見学し、二度と繰り返してはならない悲惨な戦争についての学びを日記にまとめていたら、ホテル内に爆音の火災探知機が鳴りました。この日泊まった部屋は12階。慌てて廊下に出てみたら、私以外は海外からの観光客。一気に囲まれ、英語で「どうやって避難すればいい!?」「何階が火事なの!?」と聞かれたけれど、私も状況が分からず、避難階段は施錠されていて下に降りることも出来ません。何度も鳴る火災探知機の音と、飛び交う英語での質問に脳内パニック状態。先ほど平和資料館で見てきた資料も脳内で重なり、心からの恐怖を感じました。

結局は誤作動で、フロントスタッフが火災探知機の停止方法が分からず、何度も鳴ってしまったとのこと。心から安堵感を感じ、忘れられない1日となりました。

当たり前の平和に慣れてしまっているけれど、今も悲惨な戦争が行われている国もあります。1日でも早く全世界の皆が安心できる平和な世界になりますように・・・。

(佐藤)

ちばキャラバン

★5月10日(土) JR柏駅東口 9時45分集合 ※小雨決行
★行程/JR柏駅・東口10:00➡JR松戸駅・東口11:00➡JR市川駅・北口12:30➡JR船橋駅南口14:15➡JR千葉駅東口・ビックカメラ前15:20➡JR稲毛駅・東口16:10➡JR津田沼駅・北口17:00
※18時お疲れ様会、なのはなユニオン事務所下・3階自治会室

どこからの参加も抜けることも自由。参加願います!