薫風の候!アクション連続




5・1 全国ユニオンメーデー

全国ユニオンは、メーデーは5月1日にこだわって今年も取り組んだ。
10時に新宿駅南口に集合して宣伝行動開始。なのはなは12名参加。
「労働組合に入ろう!時給1500円以上の実現を!」と訴えた。
11時30分に有楽町マリオン前、12時30分JR水道橋東口にて行動終了。14時から交流会を久しぶりに市ヶ谷駅近の中華料理店にて行う。
飲み放題・食べ放題ということで、ひたすら食べまくり。







4・26連合メーデー

4月26日に第96回連合メーデーが代々木公園にて開催された。前日が雨で足元の悪い中、連合の発表によると昨年の28,800人を上回る29,200人が参加した。会場では昨年と同様に手荷物検査やボディーチェックが行われたが、前年と比較して少し緩やかで短時間であった。昨年は岸田首相が挨拶され、今年は石破首相や小池都知事等が来賓挨拶をされていた。石破首相は来賓挨拶のスピーチで我が国における経済政策の最重要課題が賃上げであることから、①物価上昇に負けない賃上げを実現すること、②賃上げが統計上の数字だけではなく、働く人々、一人ひとりの実感に変えていかなければならず、未組織労働者や非正規雇用の方々の賃上げを目指すこと、③2020年代に全国平均1,500円の最低賃金の実現と立派な理念を述べておられた。しかしながら、どのように①~③を具体的に目指して行くのかというプロセスや方法等には全く触れずであった。今の政治に全く期待を持てないのはこういうところだということを再確認させられたが、私たちもこれらの①~③をどのように実現させていくのかが日々の活動で問われることになるのかもしれないとも感じた。
(太田)
5・3憲法集会 3万8000人が集結

5月3日憲法記念日に、例年の通り東京の有明防災公園で憲法集会が行われ、全国ユニオンの呼びかけで、なのはなユニオンも参加しました。全体の参加人数は3万8千人。コロナ前ほどの人数ではないと思いますが、かなり回復してきたと感じました。前日の大雨で会場の芝生は水浸しで立ったまま参加の人もかなりいましたが、日焼けするほどの晴天に。スピーチは、国会議員では立憲民主の辻元さん、共産党の田村代表、社民党の大椿さんと女性が続き、それぞれ改憲阻止や平和、選択的夫婦別姓制度の早期導入などを訴えました。また昨年ノーベル賞を受賞した日本被団協の田中煕巳さんも登壇して、核なき世界の実現を強く訴えていたのが印象的でした。日本国憲法には、労働者の権利(団結権、団体交渉権、団体行動権)も明記されています。メーデーと併せて、働く者たちの大切な権利に改めて想いを寄せる一日になりました。
(片岡)
5・22全国ユニオンアクション

5月22日10時30分に千歳烏山にあるロケバスの会社「コム」(プレカリアートユニオン)に未払残業代請求訴訟の合意内容が守られていないことに対して抗議。13時40分から西巣鴨にある「大正大学」(東京ユニオン)正門前にて、誹謗中傷、虚偽理由で解雇された専任教員の解雇撤回と雇用継続を求める。16時にJR田町駅近くにある「三豊企業=取引先:ランドコンピュータ」(東京管理職ユニオン)の取締役は役員報酬を上げながら、グループ会社の三豊の組合員の賞与を支払わない、解雇も通告に対し、会社フロアーにて抗議文を読み上げ、シュプレヒコール。
※西巣鴨での昼食は「孤独のグルメ」で紹介されたすき焼き。その後お茶した所は日本で一番小さいのではなかろうかという喫茶店。どちらも大満足でアクションの楽しみが増えた感あり。
5.10 ちばキャラバン
今すぐ
最低時給1500円!
今すぐ
同一労働同一賃金!
第16回目のキャラバンが5月10日に行われた。今年も実行委員会に千葉県下の17団体(ユニオン、地区労、団体)が集まった。
5月10日は強い雨との天気予報で、前日、中止かどうかの判断を迫られたが、午前でやむとのことで決行した。柏は雨だったが、松戸以降は曇りから晴れに。キャラバン日和となった。
柏➡松戸➡市川➡船橋➡千葉➡稲毛➡津田沼と7駅での宣伝に延べ210人が参加。2000枚のティシュ入りチラシは飛ぶようになくなった。
18時からユニオン事務所下の自治会館にて、お疲れ様会。26名が参加しワイワイ。来年を約す⁉。










■ 参加して

千葉キャラバンの参加、私は今回で7回目でした。今までは通行する人が”最低賃金1500円”の横断幕を見て、通りすがりに「高すぎる。そんなの無理に決まってる」と言っている声をよく耳にしていた事が印象的でした。それ以降、毎年通行人の発言を意識して聞いていたところ、今年は発言の大きな変化を感じました。どこの駅でも「それくらい上がって欲しいよね」「それでも生活厳しいんじゃない?」と、耳にする事が多かったです。毎年2000個用意しているチラシ付きティッシュも、今年は受け取る方が多く、途中で無くなってしまうという事態に。今までは自分の生活には関係ない問題として耳を傾けなかった方にも、今の急激な物価高で自分にも関わる問題に変化し、その中で1500円の最低賃金は決して高い金額ではないと認識が変わってきたように感じます。その反面、前々から1500円を目指しているのに今も達していない現状は、変えなければならない大きな問題だと感じました。
去年まではアクションの最終地点は千葉駅で、その後、懇親会のために再び津田沼駅に移動していましたが、今回は変更となり、津田沼駅が最終地点でそのまま懇親会に流れるルートに変更になりました。
朝早くからのアクション後にも関わらず、沢山の方が参加し、いつもながら皆様の元気に驚きます。
色々と変化した今年の千葉アクションでしたが、来年はチラシの枚数を増やすことも検討が必要ですね
(佐藤)

スキマバイト シリーズ③
スキマバイト初日から問題企業に当たってしまった話。
初めてのスキマバイトは8:00〜15:00のマンションの日常清掃で、全員70代のシニア世代の皆さんと一緒の勤務でした。「未経験OK、共用部分の日常清掃です。」との説明があり初回のハードルが低そうと感じ応募をしました。
現場に向かい、QRコードを読み込んだ時点で契約締結になるのでQRの提示をお願いしたところ、「何のことか分からない」と言われ、嫌な予感・・・。「研修の通りにやってもらえば良いから」と、どうやら派遣されてきたと思っている様子でスキマバイトを理解していない様子でした。
何とか午前中の業務を終え、1時間の休憩時間は全員でテーブルを囲み、食事を取りながら皆さんからの質問攻め。「子供は何歳か?」と聞かれ、未婚の旨を答えたら、「その歳で結婚していないなんて問題がある。早く結婚しないと駄目だ。何なら俺が結婚してやろうか?」との発言もあり、早く帰りたい!と心から思いましたが、早退をすると企業から低評価をつけられ、次のスキマバイトの応募に影響が出てしまうことが怖く、ハラスメントに耐え続け、心も身体も全く休まらない地獄の1時間でした。
午後の業務を終え、QRコードを読み込み終了。「初めてにしては上出来だ。でも次はもっと動いてもらうからな」と言われ「ありがとうございました」と伝えながらも心の中では「もう二度と来ないけどね」と思いながら帰宅しました。
企業が現場の従業員に対してスキマバイトに関する十分な説明をしていなかったことによって生じたと思われる問題や、単発現場で発生したセクハラに対してどのように対応すべきだったのかなど、初めてのスキマバイトでの散々な経験は、改めて考えるべき重要な課題であると感じました。
(佐藤)
■ 仲間から

鴨委員長はじめなのはなユニオン皆さんのおかげで、正義の闘いを主張する事が出来て、あの会社を変革させ一石を投じることができたことは、本当に私の人生において誇りであり、一片の悔いもありません。感謝しかありません!
まあ、ただ年収が2、30万は下がってしまうのが、残念ではありますが。今回の会社では新車に乗せてもらい、何より差別がない、この事がいかに大事か。心の安定が!と実感しています。
ま、ただ組織としては同じ様な事をさせてきます。止まったら休憩ボタンを押せと?(笑) それを目の前にしたんですが。デジタコの直接のデータは改ざん出来ないと思っていましたが、パソコンで数字の改ざんが出来る事がわかりました。多少の逃げ道は必要かとは思いますが。人は歯止めがきかない動物なので、エスカレートすれば、また前会社の様に、そうならない事祈っています。今の会社は自宅から5キロしかなく、定年を65才にしてるので、とりあえずは頑張ってみます!
生活に余裕があるならば、鴨委員長たちのカバン持ちでもして、勇気なく躊躇している人に、大丈夫ユニオンがなんとかしてくれるからと背中を押してあげたいのですが。何分にも、まだまだ私自身が押してもらわなければならず?あしからずで~(笑)
では、皆さんお身体にお気を付けてこれからも正義の味方でいて下さい、
活動して頑張っているなのはなユニオンすべての皆さんに、敬意と感謝!
(伊藤)
【《昭和~平成》:ヴィンテージとレトロ、その狭間の中で】第23話
《今の子供たちは》・恵まれているのだろうか???

例えば今の『ガンプラ』が私の子供時代に存在していたら、私は間違いなく学校には行かなかっただろう、という話しをしたかもわかりません。それ程までに今のトイ製品が完成されているという事なのでありますが、事実、文句ないクオリティーだと思います。
でも、ふと考えてしまうのです。生活が豊かになったとしても、今の子供たちは満足しているのだろうか? 幸せだろうか?
気温も年々暑くなり、夏場に冷房が無い生活は、即ち生命の危機に直結することも多々あります。
しかし私が子供だった当時、まだまだ技術も発展途上だった中にあって、思い返してみますと、特に不満はないのです。
ただ、1つだけ今とは違う大きな点は、生徒数が桁違いに多かった。
先日、知人のお子さんが中学の入学式を迎えました。1学年3クラスだそうです。それも定員割れの中で、どうにか3クラスを作ったとの事。まだ3つもあれば恵まれている方だ、と。聞けば、中には1学年・1クラスしかない学校もザラにあるそうで。
そのような状況を垣間見たとき、先の見えて来た私達シニアに出来ることは無いのか。「余計なお世話だ」と、言われそうですが、勝手に思ってしまうのであります。
確かに今の世の中は1つ間違えると『何たらハラスメント』とか叫ばれ、怖くて関与できません。
私が子供の頃は、近所のお兄さんやおじさん、といった大人達から色々な事を遊びから学んだものです。
それが今では、ネットの完全な普及の所産か、自殺のほう助をする者があるそうで。
余計なお世話どころか、尋常ではない世の中に思えてしまうのです。
私個人の状況と致しましては、皆様のように必死に戦っている方々の足許にも及びませんが『交通事故』や『母の介護施設』に『職場での人間トラブル』と、大小いくつかの問題を抱え、五月病で寝られない日々が続いておりまして。
それでも私は周囲の友人・知人に恵まれ、そして趣味にも恵まれている、幸運な人間だと思っています。
でも今の子供たちは、私の時代よりも確実に恵まれた中で、何となくですが、気分的には真逆に置かれているのではないか、と思う時が多々あるのです。
俯瞰してみるしかないのですが、その視点で見ますと、無理してまで現状を維持する努力よりも、可能な範囲でコンパクトに縮小する勇気を持つべきではないか、と愚考します。
「身軽になる」と、言うのでしょうか? その分を未来に托す。
そう言っている自分自身が、満足している今の生活環境を、削れるのだろうか……
ですが、これだけは言いたいのです。
「なる様に・なる」と。
未来は想像するほど明るくはないかもですが、だからといって決して暗くもないだろう。そう思う、今日・この頃であります。
それでは皆様、今月も御安全に! (H・K)
☆☆ おしらせ ☆☆
6月10日(火)14:00 | なのはな三役会議 |
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6月12日(木)16:00 | 全国ユニオン首都圏幹事 |
6月26日(木)14:00 | 関西生コン裁判 103号室 |
6月27日(金) | 全国ユニオン全国委 |
6月28日(土)18:00 | なのはな執行委 |
7月10日(木)16:00 | 全国ユニオン首都圏幹事会 |
7月18日(金)18:30 | ビアパーティ IKE-Biz |
7月26日(土)18:00 | なのはな執行委 |
8月23日(土)18:00 | なのはな執行委 |
9月 6日(土) | 全国ユニオン大会 |
9月27日(土) | なのはな大会 |
長い間、なのはなユニオンのホームページを作成してくれていた山下工作所の山下さんが今年の初めに病気で亡くなりました。
ホームページをどうしようかと思っていたとき、株式会社エクシード・リサーチさんが引き継いでくださるとのことで、今、止まっていた2月号~4月号のニュースのアップを急ぎ作業中です。少しずつ今風にリニューアルも図っていただけるとのことです。
お楽しみに!
なのはなトーク

闘争から統走へ
〜これからの労使関係のかたち〜
「労使闘争」という言葉があるように、これまでの労働組合の存在意義は「闘うこと」にありました。過酷な労働条件や低賃金、長時間労働など、理不尽に抗うために私たちは声を上げ、時には団結して交渉し、時にはストライキという手段も用いて権利を勝ち取ってきました。確かに、闘うことでしか得られなかったものも多くあります。
しかし、時代は変わりました。いや、変わらざるを得ない時代になってきたのではないでしょうか。日本全体が深刻な人手不足に直面し、求人広告に多額の費用を投じても人が集まらない。経営者がいかに戦略を練っても、時代の変化は予測を超えてやってきます。そんな中で、労使が敵対し合っている余裕は、もう私たちにはないのではないかと感じます。
いま、私は「統走(とうそう)」という言葉を提案したいと思います。これは私の造語ですが、「統(す)べて、走る」と書いて「ともに走る」と読みたい。経営者と従業員が対立するのではなく、同じ方向を見据え、ともに課題を認識し、解決に向けて歩む。そんな関係性が築けたら、どんなに心強いことでしょう。
現代は、従業員が不満を感じたら転職という選択肢を気軽に取れる時代です。一方、従業員の提案や声を聞き入れず、短期的な利益だけを追いかける会社は、あっという間に人が離れていきます。逆に、現場で働く一人ひとりが「この会社を良くしたい」という意識を持ち、建設的に意見を交わせる環境があれば、企業は確実に強くなります。
もちろん、全ての会社がすぐにそうなれるわけではありません。しかし、労働組合の新たな役割として、従業員の声を「闘争の武器」ではなく「共創の資源」として活かしていくことができれば、社会の中に少しずつでも“統走型”の組織が広がっていくはずです。
ユニオンは「戦う存在」から、「ともに走る存在」へ。労使が対話し、支え合い、未来に向けて走り出す――そんな時代の到来を、私は願っています。
(藤田)
